幸せって2種類あんねん。目標を設定する前に立ち返りたい2つの考え方。

目次
私たちが一般的に目指す、ヘドニックウェルビーイング
「幸せになりたい」と考えたとき、多くの人が思い浮かべるのは、快適さや楽しさを追求する幸福です。これは心理学で ヘドニックウェルビーイング(快楽的幸福) と呼ばれます。自分が欲しいものを手に入れたときに湧き上がる快楽感情を意味する「ヘドニア」に由来します。
快楽的幸福の具体例:
- おいしいものを食べる
- 好きな映画やドラマを観る
- 旅行に行く
- 経済的に成功して贅沢な生活を送る
- 年収1000万円に到達する
- FIREして田舎でゆっくり暮らす
このタイプの幸福は、日々のストレスを軽減し、気持ちを明るくしてくれます。ただし、一時的な満足感に依存しやすく、長期的に充実した人生を築くのは難しいという特徴もあります。
実は重要な、ユーダイモニックウェルビーイング
もうひとつの幸福の形が、ユーダイモニックウェルビーイング(充実的幸福) です。これは、「意味」や「成長」によって得られる幸福のことを指します。2000年前のギリシャ哲学者、アリストテレスが提唱した「ユーダイモニア理論」に由来します。
充実的幸福の具体例:
- 自分の価値観に沿った目標を達成する
- 誰かの役に立つ仕事をする
- 学習や努力を続けて成長する
- 社会に貢献し、人とのつながりを感じる
この幸福感は即効性はないかもしれませんが、長期的に見て深い満足感をもたらします。
私たちは、幸せになれない目標設定をして詰んでいる
多くの人が目標を立てるとき、どうしてもヘドニックウェルビーイング(快楽的幸福)だけを追い求めがちです。
- 「年収1000万円になりたい」
- 「いい家に住みたい」
- 「自由を手に入れたい」
もちろん、これらの目標自体は悪くありません。この目標を達成するための努力で、大きな成果を得ることができます。
しかし、ヘドニックウェルビーイング(快楽的)には限界があります。ノーベル経済学賞を受賞したことのあるプリンストン大学のアンガス・ディートン教授の研究によると、年収800~1000万円を境に幸福度は限界を迎えると言われており、ここがヘドニックウェルビーイング(快楽的)といえるかもしれません。
一方、イモニックウェルビーイング(充実的幸福)にも限界はあります。生活環境などが整っていない限り、維持することは厳しいでしょう。
まとめ:幸せを見据えた目標設定をしよう
目標を設定する前に、一度立ち止まって考えてみてください。
- ヘドニックウェルビーイング(快楽的幸福) だけを追い求めていないか?
- ユーダイモニックウェルビーイング(充実的幸福) を意識できているか?
この2点を満たす目標を設定することが、重要となってきます。
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