なぜコーチングはこれほどまでに怪しいのか?

最近、「コーチング」という言葉をよく耳にするようになりました。ビジネスやキャリアの分野だけでなく、教育やスポーツ、さらには自己成長の場面でも活用されています。特に学習塾業界では、新規参入をする塾においてコーチングを提供する塾の割合は非常に高くなっています。しかし一方で、「コーチングって怪しい」「なんだか胡散臭い」という印象を持つ人も少なくありません。私たちCOMPASSも例外ではないでしょう。
なぜコーチングは、これほどまでに怪しまれてしまうのでしょうか? 本来、コーチングは人の成長をサポートする素晴らしい手法のはずです。それにもかかわらず、不信感を持たれてしまう背景には、いくつかの理由があるようです。本記事では、その理由を解説するとともに、COMPASSが提供する認知科学と組織科学に基づいたコーチングについても触れていきます。
目次
コーチの質がまちまちである
コーチングという言葉が広く使われるようになった一方で、実際にはコーチングの質がコーチによって大きく異なるのが現状です。特に、コーチングとカウンセリング、ティーチングの違いを正しく理解していないケースもあり、「コーチングを受けたはずなのに、結局アドバイスばかりだった」「ただ話を聞かれるだけで終わった」といった経験をする人も少なくありません。
たとえば、「相手の話をじっくり聞く」という点ではコーチングとカウンセリングは共通しています。しかし、カウンセリングは過去の出来事や心理的な問題に焦点を当てるのに対し、コーチングは未来志向で、行動変容を促す点に特徴があります。また、ティーチングは「知識を教える」ことが中心であり、クライアントの内省を促すコーチングとはアプローチが異なります。
もちろん、コーチングの手段として過去の出来事や心理に焦点をあてることや知識を教えることもあります。特に最初の段階では、意図的にカウンセリングやティーチングを行うことも多いです。しかし、最終的には問題を解決するために行動を変えるということに寄与しなければ、コーチングとは呼べません。
コーチによっては、これらの違いを十分に理解せずにセッションを提供してしまうこともあり、その結果、受け手が期待していたものと異なる内容になってしまうことがあります。こうした認識のズレが、コーチングに対する不信感につながる要因の一つとなっています。
【ちょっと不安に感じるポイント】
- コーチがコーチングのことを理解していない
- 受け手が期待するコーチングとズレが生じてしまうことがある
再現性に欠けるサービスや悪徳商法において、コーチングが名乗られることが多い
コーチング自体は科学的なアプローチを取り入れている部分もありますが、一部では再現性に欠けるサービスがコーチングと称していることが多いです。
たとえば、学校で担任から進路相談を受けている際に「宇宙のエネルギーを活用する」「波動を高めれば成功する」といったことを言われれば、大半の人は怪しむでしょう。残念ながら、世に出回っているコーチングサービスはこのようなものが多いのも事実です。
もちろん、スピリチュアルな考え方を大切にしている人もいますし、それによって前向きになれるなら良いことです。
弊塾がコーチングにおいて重視している"科学"も、あくまで万人に効果がある可能性が高いというだけで、一種の宗教のようなものといえます。ただ、貴重な教育資金を活用するのであれば、なるべく可能性が高いサービスに出資するべきでしょう。
また、特に悪質なのは、倫理や法律の観点で問題のある商法がコーチングという言葉を悪用していることです。
たとえば、マルチ商法などのネットワークビジネスにおいては、「新たに顧客を開拓することであなたもコーチになれる」などと言われることも多いです。これは全くコーチングと呼べるものでは無いですが、騙されてしまう人も多いかもしれません。
【ちょっと不安に感じるポイント】
- コーチングの再現性が極端に低い
- コーチングだと思ったら悪徳商法なことがある
料金が高額なことが多い
コーチングは、マンツーマンで行うことが多いため、料金が高額になりがちです。たとえば、「3ヶ月で50万円」「半年で100万円」といったプログラムもあり、「そんなに払って本当に効果があるの?」と不安に思う人もいるでしょう。
もちろん、コーチングには価値があり、適切なサポートを受けることで人生が良い方向に進むこともあります。ただし、効果が個人によって違うため、「お金を払ったのに思ったほど変わらなかった」と感じる人もいるかもしれません。
【ちょっと不安に感じるポイント】
- 高額な料金設定に不安を感じる
「劇的な変化」を約束するケースがある
「たった3ヶ月で年収が2倍になる!」「コーチングを受ければ人生が劇的に変わる!」
こうしたメッセージを見たことはありませんか? 確かに、コーチングを受けることで新しい気づきを得て、行動が変わることはあります。しかし、すべての人が短期間で劇的な成果を得られるわけではありません。
短期間の変化を期待するならば、コーチングで気づきを深めながら変化していくよりも、実際に成功した人からティーチングを受けてそれを真似する方が効率的なことが多いです。本物のコーチング事業者であれば、劇的な変化を求める顧客には、適切なティーチングサービスや本来のコーチングの意味をご紹介するべきでしょう。
また、人それぞれ状況が違うため、誰にでも同じ結果が出るとは限りません。コーチングは行動を起こす確率を高めるものではありますが、最終的には本人が行動す必要があります。「絶対成功できる」というような表現はコーチングの本来の意味に反しているといえるでしょう。
【ちょっと不安に感じるポイント】
- 「誰でも短期間で成功できる」と言われると不安
- 成功するためには、本人の努力も必要なのに、その部分が強調されないことがある
コーチングの効果が分かりにくい
コーチングの効果は、「目に見えて分かるもの」ではありません。たとえば、英会話なら「話せるようになった」、スポーツなら「記録が伸びた」と具体的な成果が分かりますが、コーチングの場合は「考え方が変わった」「行動がしやすくなった」など、抽象的なものが多いのです。
そのため、「本当に効果があったのか、それともたまたま状況が良くなっただけなのか」が分かりにくく、結果として「コーチングって本当に必要?」と疑問を持たれやすいのです。
【ちょっと不安に感じるポイント】
- 変化が目に見えにくい
- 効果が実感しにくい場合がある
成果が出やすいコーチングとは?
では、どんなコーチングであれば「実際に成果が出やすい」と言えるのでしょうか。
COMPASSでは、成果の出るコーチングには共通する5つの要素があると考えています。
自己効力感を育てる
最も重要なのは、自己効力感(self-efficacy)です。
これは「自分ならできる」と信じる感覚のことで、心理学者アルバート・バンデューラによって提唱されました。
行動を起こす前段階でこの感覚が高いほど、困難に直面してもあきらめにくくなります。
COMPASSのコーチングでは、成功体験の積み重ねと失敗の意味づけを通して、この自己効力感を段階的に育てます。
「できた」という小さな実感を日常的に積むことこそ、学習継続の土台になるのです。
自己受容感を高める
成果を出すうえで見落とされがちなのが、自己受容感(self-acceptance)です。
「今の自分を否定しない」という心の姿勢がなければ、どんな目標もプレッシャーに変わってしまいます。
COMPASSのコーチは、受験生が「できなかった自分」さえも学びの一部として受け入れられるよう伴走します。
この心理的安全性があるからこそ、人は再び挑戦できるのです。
非認知能力を育む
次に重要なのが、非認知能力(non-cognitive skills)です。
これは、点数や偏差値で測れない「粘り強さ」「計画性」「自己統制」「共感力」などの力を指します。
受験勉強で培われた非認知能力は、社会に出た後も一生使えるスキルとなります。
COMPASSのコーチングでは、学力の向上だけでなく、この「学び続ける力」そのものを伸ばすことを目標としています。
たとえば、困難な課題に対して「どうすればできるか」を考える思考習慣は、まさに非認知能力の一部です。
目標管理の仕組みを整える
コーチングで結果を出すには、目標管理(goal management)が欠かせません。
多くの人は「志望校に合格する」「テストで80点を取る」といった最終目標(アウトカム目標)だけを立てがちですが、
それを日次・週次のプロセス目標に分解し、定期的に振り返ることが本質です。
COMPASSでは、学習アプリ「COMNAVI」と連動して、
「何を」「いつ」「どの順で」行うかを可視化し、達成率をトラッキングします。
目標の「立て方」だけでなく、「運用の仕方」に科学的な管理を導入しているのが特徴です。
優先順位をつける力を鍛える
最後に、成果が出る人ほど「すべてをやろう」とはしません。
限られた時間の中で、どの課題に集中するかを決める優先順位(prioritization)の力を持っています。
COMPASSやCOMNAVIでは、目標の達成確率・時間対効果・心理的負荷をもとに、
「いま最もやるべきこと」を一緒に整理していきます。
これは単なるスケジュール管理ではなく、「選ばない勇気」を持つ訓練でもあります。
まとめ:認知科学・組織科学に基づいたコーチングの価値
コーチングが「怪しい」と思われてしまう理由には、次のようなものがありました。
- コーチの質がまちまちである
- 再現性に欠けるサービスや悪徳商法において、コーチングが名乗られることが多い
- 料金が高額なことが多い
- 「劇的な変化」を約束するケースがある
- コーチングの効果が分かりにくい
これらの課題を解決するために、COMPASSでは認知科学や組織心理学を徹底的に駆使したコーチングを提供しています。
受験という明確に成果が出るイベントで、コーチングを経験することは、今後の人生における財産となるでしょう。
もちろん、コーチングには個人差があるので、学習環境の提供・勉強計画管理・志望校対策など、一般的な個別指導塾で提供されているカリキュラムもご提供いたします。
今なら2週間無料体験ができますので、実際にCOMPASSのコーチングが怪しいかどうかを身をもって体験することができますので、ぜひお試しいただけますと幸いです。


