分かっているし、必要な情報もありそうなのに、勉強が止まる
やるべきことは分かっている。
勉強法も、必要な情報も、もう十分にある。
それでも、勉強が止まってしまう。
この状態は、決して珍しいものではありません。
そして多くの人は、ここで
「自分は意志が弱い」「やる気が足りない」と考えてしまいます。
しかし、行動科学や教育心理学の視点から見ると、
情報があるのに行動できない状態は、極めて自然です。
COMPASSは、この現象を「個人の問題」ではなく
構造と心理の問題として捉えています。
勉強を止める最大の要因は「現状維持バイアス」
人は本能的に、
今の状態を変えない選択を取りやすい生き物です。
- 失敗するリスクを避けたい
- うまくいかなかった自分を見たくない
- 今より悪くなるくらいなら、動かないほうが楽
この傾向は、行動科学では
現状維持バイアスとして知られています。
勉強や学習は、
この現状維持バイアスに常に逆らう行為です。
つまり、
勉強が止まるのは「怠け」ではなく、
人間の認知特性として極めて自然な反応なのです。
行動を動かす鍵は「自己効力感」である
では、現状維持バイアスをどう乗り越えるのか。
教育心理学が一貫して示しているのは、
その鍵が 自己効力感 にあるということです。
自己効力感とは、
「自分はやればできそうだ」「進められそうだ」と感じられる感覚。
この感覚があると、人は行動を起こしやすくなります。
逆に、自己効力感が下がると、
正しい情報があっても行動は止まります。
- 目標が大きすぎる
- 何から手をつければいいか分からない
- 過去の失敗が強く残っている
こうした状態では、
現状維持バイアスが一気に強まります。
COMPASSにおける目標設定は、自己効力感を育てるためにある
COMPASSが目標設定を重視する理由は、
モチベーションを上げるためでも、
理想を掲げるためでもありません。
目的は明確です。
自己効力感を回復・維持し、
現状維持バイアスを乗り越えられる状態をつくること
COMPASSの目標設定では、
- 達成可能性が低い目標はそのまま置かない
- 抽象的な理想は、具体的な行動レベルまで分解する
- 「できなかった自分」を責める前提を作らない
ことを重視します。
目標設定は、
「頑張るための宣言」ではなく、
動いても大丈夫だと感じられる状態をつくるための設計です。
自己受容感がなければ、行動は続かない
自己効力感と並んで重要なのが、
自己受容感です。
自己受容感とは、
「うまくいかない自分も含めて扱える感覚」。
- 計画通りにできなかった
- サボってしまった
- 思ったより進まなかった
こうした経験があったとき、
自分を強く否定してしまうと、
次の行動に向かうエネルギーは失われます。
COMPASSのコーチングでは、
- できなかった理由を責めない
- 状況として整理する
- 次にどう調整するかに焦点を戻す
という姿勢を一貫して取ります。
自己受容感が保たれているからこそ、
人は何度でも行動に戻れます。
COMPASSは「続ける力」を支えるコーチングサービスである
COMPASSは、
タスク管理ツールでも、ノウハウ提供サービスでもありません。
学びを続けられる状態をつくるためのコーチングサービスです。
コーチングで行っているのは、
- 目標設定を通じた自己効力感の回復
- 現状維持バイアスが働いているポイントの整理
- 自己受容感を損なわない行動調整
- 無理のない次の一歩の設計
です。
「頑張らせる」のではなく、
動ける心理状態と構造を整える。
それがCOMPASSの役割です。
COMNAVIとCOMPASSの関係
COMNAVIは、
学習をどう設計し、どんな内的基準で振り返るかを整理する 学習OS です。
COMPASSは、
その前提の上で、
目標設定と対話を通じて、行動を現実に落とすコーチングです。
- COMNAVIが「考え方」を整える
- COMPASSが「動き方」を支える
この分業によって、
学びは初めて「続けられる行動」になります。
なぜ今、COMPASSが必要だったのか
情報も、勉強法も、目標設定理論も、すでに出揃っています。
それでも多くの人が、
分かっているし、必要な情報もありそうなのに、勉強が止まる
という状態に陥ります。
その背景にあるのは、
- 現状維持バイアス
- 自己効力感の低下
- 自己受容感の不足
です。
COMPASSは、
これらを意志の問題にせず、
目標設定とコーチングによって扱うために生まれました。
学びを、
根性や気合に頼らず、
心理と構造の両面から支えるために。
