英語学習に必要なのは予測力。予測力を鍛えるための単語・文法学習

はじめに:わからない英文に出会ったとき、止まってしまう理由

長文を読んでいて、知らない単語や構文に出会った瞬間、思考が止まってしまう。

「この単語が分からないから、読めない」
「この文法を忘れたから、意味が取れない」

真面目な受験生ほど、こう感じがちです。

そして最終的に、
「もっと単語を完璧に覚えないと」
「文法を全部理解し直さないと」
という結論に向かってしまう。

ですが、ここに決定的な誤解があります。

受験英語を攻略するために重要なのは、
全部わかる状態を作ることではありません。

わからない状態でも、今わかっている情報から意味を予測できること。

これが受験英語の王道戦略です。

この記事では、

  • なぜ英語が「全部わからないと進めない」感覚になるのか
  • 英語読解の正体が「予測ゲーム」である理由
  • 予測力を支える最低限の単語と文法の設計

を、構造から解説します。


完璧主義は英語学習の敵

多くの受験生の英語学習には、共通点があります。
それは、

「正解が分からない状態」を極端に嫌う

という特性です。

たとえば、

  • 単語は意味を一語一句、正確に覚えようとする
  • 文法は例外まで含めて理解しようとする
  • 曖昧なまま進むことに強い不安を感じる

この姿勢自体は、真面目です。
ただし、英語読解というゲームとは噛み合っていません。

実際の受験英語は以下のようなゲームです。

  • 知らない単語は必ず混ざる
  • 見慣れない構文も必ず出る
  • それでも時間内に意味を読み取って設問に答える

つまり、受験英語は最初から
「不完全な情報で進むこと」を前提にした競技です。

完璧主義でいると、ほぼ必ず挫折するようなゲームです。


英語読解の正体は「予測」である

英語を読むとき、実際に起きていること

英文を読むとき、人は次のことを同時にやっています。

  • 知っている単語から意味の方向性を仮置きする
  • 文法構造から、情報の関係性を推測する
  • 不明点は「たぶんこうだろう」で一旦進む

これが予測です。

重要なのは「完全理解」ではない

英語読解では、

  • 100%正確な理解
  • 全単語の意味把握

は求められていません。

求められているのは、

致命的にズレない範囲で、意味を補いながら進める力

です。


予測の道具は、単語と文法である

では、予測は何を材料に行われるのか。

予測の武器こそ、単語と文法です。

  • 単語:意味の方向性を決める材料
  • 文法:情報の関係を整理する枠組み

ここで重要なのは、単語も文法も「完璧」である必要はないという点です。

単語は完璧に理解すべきものではない

  • 厳密な日本語訳
  • あらゆる多義語

これらは後回しでいいです。

まず必要なのは、その単語がどういう意味を持つのかをニュアンスとして、
なんとなく抑えることです。

文法は文章の骨組み

英文法において

  • 用語を言えるか
  • 規則を説明できるか
  • 文法問題を解けるか

は重要ではありません。

重要なのは、

  • どこに主語や動詞が来るのか
  • 意味をとれていない単語はどの品詞なのか
  • 文全体がどういう意味を持っているのか

という構造を論理的に導く作業です。


英語を全部理解しようとするのはやめよう

英語学習では「わからない」を前提にせよ

英語学習においては完璧ではなく完了が鍵を握ります。

  • 分からない単語があっても止まらない
  • 分からない構文でも、全体から推測する
  • 仮の理解で前に進む

これは決して、雑さではありません。
英語という言語への正しい向き合い方です。


予測力が育つ学習方法

単語学習

単語学習において重要なのは、

の4点です。

目的が予測できることである限り、ある程度イメージがわかる単語の数が多いことが重要です。

もちろん、正確に覚えることも重要ですが、そちらは後からでも対応可能です。

文法学習

文法学習はさらに完璧である必要はありません。

抑えるべきは「読むための文法」、すなわち英語構文と呼ばれるような分野です。

  • 5文型を読み取れる
  • よく出る構文を英語のまま左から右に読める
  • よく出る構文は読んですぐイメージが浮かぶ

という形で体に覚えさせれば十分です。


まとめ:英語は「分からないまま進める力」の競技

英語が伸びない理由は、才能ではありません。

  • 完璧理解を目指す設計
  • 不完全な状態を許さない姿勢

これが、予測を妨げているだけです。

英語学習でまずやるべきことは一つ。

「これは、予測できる勉強になっているか?」

この問いを持てば、
単語も文法も、すべて正しい位置に収まります。