英単語学習の最適な復習スパンは?


はじめに:やったのに覚えられないの正体。

せっかく覚えたはずの英単語が、テストや長文になると、全くもって出てこない。
そんな経験は、多くの受験生が一度は味わっています。

単語帳を何周もした。書いて覚えた。
確認テストでも一度は正解している。
それなのに、数日後にはもうきれいさっぱり忘れている。

こうして、暗記が上手くできなかったことへの罪悪感を抱くのです。

しかし、この現象は、努力不足の問題ではありません。
また、才能やセンスの問題でもありません。

問題の正体は、「覚え方」ではなく「復習の間隔」にあります。
人間の記憶は、どれだけ丁寧に覚えても、適切なタイミングで再会しなければ、自然に薄れていくからです。

本記事では、英単語学習における最適な学習スパンとは何かを
学習理論・構造・実践の3層から解説します。


英単語学習における「学習スパン」とは何か

学習スパンとは、次に復習するまでの時間間隔のことです。

英単語学習において重要なのは、
「どれだけ覚えたか」ではなく、
「いつにもう一度思い出すか」です。

この考え方の背景にあるのが、
心理学における「忘却」と「想起」の研究です。

忘却は避けるものではなく、前提である

人間は、覚えたことを必ず忘れます。
これは欠陥ではなく、脳の正常な働きです。

重要なのは、忘れかけたタイミングで、あえて思い出すこと。

この「思い出そうとする行為」そのものが、
記憶を長期化させる最大のトリガーになります。

つまり、学習スパンとは、記憶を強化するための「設計変数」なのです。


最適な学習スパンはどう決まるのか

英単語学習における最適な学習スパンは、一定ではありません。

理解度・想起の成功度に応じて、
段階的に広げていく必要があります。

あなたの学習時間を1.5倍に伸ばすために開発された「COMNAVI」では、
実際の学習アプリ実装に基づき、以下のような「現実的な段階マップ」を採用します。

最適学習スパン・マップ

  • レベル1:1日後
  • レベル2:2日後
  • レベル3:4日後
  • レベル4:7日後
  • レベル5:14日後
  • レベル6:30日後

これは、「覚えた直後ほど短く、定着するほど間隔を伸ばす」
という記憶の性質に沿った設計です。

Q:なぜ等間隔ではダメなのか?

A:記憶の忘却速度は、時間とともに変化するためです。

覚えた直後は急激に忘れ、数回の想起を経ると、忘却は緩やかになります。

この構造を無視すると、復習は「多すぎる」か「遅すぎる」かのどちらかになります。

1→2→4→7→14→30 という伸び方は、
記憶の安定度に合わせて負荷を調整する、
極めて実務的なバランスです。


今日からできる実践:学習スパンの使い方

では、この学習スパンをどう使えばよいのでしょうか。
ポイントは、復習結果に応じて次の間隔を決めることです。

実践ルール(シンプル版)

  • すぐ思い出せた → 次は1段階後ろへ
  • 少し迷った → 同じ段階でもう一度
  • 思い出せなかった → 最初の段階に戻す

この判断を、毎回機械的に行います。

重要なのは、「完璧に覚えたかどうか」ではありません。

思い出すときに、どれだけ負荷がかかったかです。

COMNAVIにおいても、この3パターンを分類できる押しボタンを実装しています。
設定されているルールをもとに、誰でも簡単に復習スパンを管理できます。


よくある誤解:毎日やるほど良い、は本当か?

ここで、よくある誤解を整理します。

誤解①:英単語は毎日やるのが一番

A: 短期的には安心感があるが、長期定着には不利です。

毎日見る学習は、「見れば分かる状態」を維持しているだけで、
「何も見ずに思い出す力」を鍛えません。

暗記を強化するのは、忘れていたものを思い出すときです。

誤解②:忘れたら最初からやり直すべき

A:戻りすぎると、学習効率が落ちます。

一度定着しかけた記憶は、
完全に初期化する必要はありません。

失敗時は「初期段階(1日後)」に戻すのがおススメです。

また、最初からやり直すような完璧主義では、
努力が報われないしんどさを真正面から受けてしまうため、
本当に勿体ないといえます。


まとめ:英単語学習は「設計」で変えられる

英単語学習の本質は、根性や暗記回数ではありません。

  • 記憶は忘れる前提で設計する
  • 復習間隔は、理解度に応じて段階的に広げる
  • 「思い出す負荷」を学習の軸に置く

この設計を人が感覚で担う必要はなくなりつつあります。

だからこそ、学習スパンを理解した上で、システムを使うことが重要です。

今日から、「何周するか」ではなく、「いつ再会するか」を意識してみてください。