英単語が覚えられない本当の理由は「覚える順序」だった

はじめに:英単語を覚えられない理由は、覚える順序

単語帳を真面目にやってきた。

けれどいつまで経っても覚えられない。

その理由、もしかしたら日本語→英語の順番で覚えることにこだわってしまっているからかもしれません。

実は英単語を覚えるという観点においては、日本語→英語の順序で覚えようとするのは非効率な側面があります。

本記事では、なぜその覚え方が非効率なのか・どうすればよいのかについて解説していきます。


英単語は「英語→日本語」で覚えるべき

まず最初に結論から。

受験における英単語の暗記においては、英語→日本語で覚えるのが圧倒的におすすめです。

基本的に逆で日本語→英語で覚える必要はありません。

受験勉強で求められるのは、英語をみた瞬間に意味がパッと思い浮かぶことです。
その観点でみると、日本語→英語で覚えるのはどうしても過剰なアプローチとなってしまうのです。


日本語→英語が非効率な理由①

日本語から英語を思い浮かべる難易度が高すぎる

英語→日本語に訳すのに比べて、その反対の難易度は遥かに高いです。

英語→日本語であれば、たとえ単語に複数の意味があったとしても、イメージから連想してわかることが多いです。
対して、日本語→英語の順で覚えようとすると、キリがつかなくなります。

例えば、面白いという単語1つをとっても、いくつもの英語があります。
・interesting
・exciting
・amusing
・funny
・intriguing

「面白い」という単語一つとってもこのような数の単語がでてきます。
このような状態では、何をどこまで覚えれば良いのかが曖昧になってしまいます。

このように同義語を整理すること自体には価値があるのですが、
それは覚えるとは、また別の話です。

また、英語には日本語にはないニュアンスが多く存在します。
英語→日本語であれば、そのニュアンスの違いをなんとなくのイメージなどで補うこともできますが、
日本語→英語の場合だと、誤解して覚えたとしても気づくことがほぼ不可能です。

「覚える」ことを目的としている段階において、その他の目的ももって勉強しようとするのはおすすめできません。
それだけ認知負荷を上げると、結局全く単語を覚えていなかったみたいな自体に陥ることもしばしばです。



日本語→英語が非効率な理由②

日本語→英語では「映像化」で楽ができない

英単語を覚える上で重要なのは、「映像化」ができることです。
多くの人にとっては、書かれている文面をそのまま覚えるよりも、映像を覚える方が楽なはずです。
そうやって映像を覚える形から入ることで、最終的に楽に短い時間で単語を覚えることができます。

また、英語と日本語の間には、独特なニュアンスの違いなどもあります。

にも拘わらず、日本語→英語では映像化が楽ではありません。

例えば、先ほども登場した「面白い」という単語ですが、
この時点で、映像化することはほぼ不可能です。
ここでいう面白いが、お笑い芸人を見て笑い転げるような「面白い」なのか、
実験の結果が想像と違ったための「面白い」なのかを見分けることはできません。

対して、英語であれば簡単な場合が多いです。
funnyであれば、お笑い芸人を見て笑い転げるような「面白い」でしょう。
funnyをみて、実験の結果が思い浮かぶようであれば、覚え方をミスしているといえます。


日本語→英語が非効率な理由③

「反応」ではなく「思考」を鍛えてしまう

受験で求められる技術は「文字を見た瞬間に意味をくみ取る技術」です。

しかし、日本語→英語の順で覚えるときの頭の使い方は、
文章を考えたり作ったりするときの「思考」的な使い方です。

もちろん、英作文や将来的に海外移住を検討しているならば、
脳内から英単語を取り出す練習も必要でしょう。

しかし、受験勉強においてそれをやるのはおすすめできません。
受験勉強には、基本的に受験勉強にしか出てこない単語も多いからです。

読解でしか使わないような単語を脳内から引き出せたとしても、
実際に使う場面は限られてしまいます。
日本語→英語の暗記は負担が重たいです。
その中で、わざわざ一度も使わないような覚え方をするのは、
受験勉強の限られた時間の中では致命傷になりかねません。

英語→日本語で覚えると何が起きるか

おすすめなのは、やはり英語→日本語で覚えることです。

  • 単語を見た瞬間に
    • 発音
    • イメージ

を膨らませて口ずさんでみる。
これだけで良いのです。

このやり方は認知負荷が低く、結果として単語帳の周回ペースを上げて、
暗記の効率を高めることができます。

おすすめ英単語学習の具体像

おすすめは以下のルールを守ることです。

考え込む必要はありません。
また、書いて覚える必要はありません

まずは、英単語のイメージを覚えることで十分です。
そして、定期的なスパンで復習していけば良いのです。


よくある反論への回答

「英作文では日本語→英語が必要では?」

これはその通りです。

ただし、それは基本的に語彙が定着し、読解が成立した後の話です。

順番を間違えると、大きな負荷となり、結局何も覚えないリスクも存在します。

あらゆるものに手を出したくなる気持ちもわかりますが、
「覚える」目的のためには、最低限のセットで覚えることが重要です。

英作文のための対策が必要な際は、それ用の頻出単語だけにトレーニングするのがおすすめです。
全てを日本語→英語に直そうとするのは時間の無駄になりやすいです。


まとめ:英単語が覚えられない人ほど、順番を疑おう

英単語が覚えられない原因は、努力不足ではなく覚える順序のミスであることもしばしばです。
受験で本当に求められるのは、「英語を見た瞬間に意味が分かる反応力」であって、日本語から英語をひねり出す思考力ではありません。

日本語→英語の暗記は、

  • 難易度が高く
  • 映像化もしづらく
  • 認知負荷が大きい

にもかかわらず、受験ではほとんど使われない力を鍛えてしまいます。

一方で、英語→日本語の順で
「発音・イメージ・意味」をセットで軽く反応させる覚え方は、
負荷が低く、周回速度を上げ、結果的に語彙を定着させます。

まずは

英語を見る → 発音する → 一瞬で意味を答える

この最低限の流れだけに集中してください。
英作文や日本語→英語は、語彙が固まってからで十分です。

覚えられないと感じたら、量や根性を疑う前に、順番を疑う
それだけで、英単語学習は驚くほど楽になります。