平均速度を考えないと大損?成績向上の3つの鍵とは?成果に繋がる思考を徹底解説

成績が思うように伸びない時期に直面すると、勉強法に不安や疑問を感じることがあります。しかし、成績を上げるためには特別な才能や運だけでなく、実行可能な方法を継続的に実践することが大切です。そして、実践すべきことは大別すると大きく3つに区別されます。
今回は、成績向上のために押さえるべき3つの重要なカギを徹底的に解説します。この3つの要素を意識して勉強法を整理することで、成果に繋がる道筋が見えてくるはずです。
理解能力を上げる
勉強をしていく中で、「ただ覚えればいい」と考えている人も多いかもしれません。たしかに、高校受験や定期テストでは、そういった詰め込み型の勉強法が大きな成果に繋がる傾向にあります。しかし、それだけでは大学受験においては躓く可能性も大いにあります。なぜなら高校で学ぶ内容は覚える範囲が広がるだけではなく、格段と内容の抽象度が高まるからです。
成績を向上させるために本当に重要なのは、「知識を理解すること」です。理解なくして、記憶は一時的であり、長期的な成果に繋がりません。理解することで、同じ問題に直面したとき、応用力や柔軟な思考を発揮し、初めて出くわす問題でも解けるようになるのです。
仮に同じ時間勉強をする2人の学生がいた場合、理解能力が高い生徒とそうでない生徒がいた場合、どう考えても理解能力が高い生徒の方が成績が伸びます。なぜなら
現代文を学ぶことで得られる理解力の向上
現代文はその名の通り、現代の文章を読み解く力を養う科目です。現代文の問題では、文章の背後にある意図や筆者の考えを正確に把握することが求められます。この作業を繰り返すことで、思考の筋道を立てる能力が高まり、読解力や論理的思考が自然と身につきます。
そのため、現代文の能力を伸ばすことが非常に重要なのですが、現代文は苦手な人が多い科目の1つです。そして、受験の段階で現代文が苦手な人はもう手遅れだと諦める風潮すらあります。
たしかに、文章を読むには一定のセンスも必要なのですが、論理的に読めば解けることが多い大学受験の現代文においては必須ではありません。むしろ、センスがあることによって、思い込んで誤読してしまうような文章が多いとすらいえます。
理解することが苦手な生徒さんの大半は①語彙力②文法力③読解力④背景知識の不足⑤思い込み⑥ディスレクシアなど先天的な問題のどれかが原因です。しかし、①~⑤であれば半年もあれば問題無く解消することはできますし、大半の生徒さんはここに問題が帰結します。⑥に関しても耳からの理解など別の方法を用いることで、現代文を学ぶことによる理解に近いものを向上させることができます。
筆者も文系であるにも関わらず、受験生時代は現代文が大の苦手でした。私の場合は文章に書く読むということに対する理解が不足しており強弱をつけて読むことができなかったことが原因でしたが、そこに気づいてからは、3カ月もしないうちに現代文が最も得意な教科となりました。
勉強量を増やす
当然ですが、成績を上げるためには勉強量を増やすことが不可欠です。どれだけ効率性が高い勉強をしていたとしても、勉強時間が1日3時間であれば、合格できる学校は限られてくるでしょう。既に成績の良い学生さんは勉強量が多いですし、増やすことへの苦が少ない方も多いです。
また、量を増やすことで多くの課題に直面することができます。基本的に課題に直面したときこそ、その周辺に成績を大きく飛躍させるヒントがある可能性も高いです。
学習の平均速度を上げる
ここまで挙げたような理解能力の向上や学習時間の増加は良く言われていることで、間違いなく成績向上に寄与する2つの項目です。
しかし、実はその2つだけではなく、「学習の速度」も成果に大きな影響を与えます。勉強のスピードを上げることは、効率よく学習するために非常に重要な要素です。そして、速さにおいても「瞬間最高速度」を上げるのではなく、「平均最高速度」を上げることが重要になってきます。
受験を「みはじ」で整理する
小学生のときに、道のり÷時間=速さという関係性の式を習い、「みはじ」と覚えた方も多いでしょう。実はこの「みはじ」をもう少し深く見てみることで、成績を向上させるヒントがあります。
受験に挑む私たちを目的地に向かう車で例えると、加速力(理解能力)と移動距離(勉強時間)は良く認識・管理されています。
しかし、理解能力を上げることが質を高めることだと思われている風潮が強く、きわめて重要な燃費(平均速度に寄与)が忘れられることが多いのが現状です。
平均速度が勝負を制す
速さには「最高速度」と「平均速度」の2種類があり、成果に繋がるのは「平均速度」です。フェラーリやポルシェのような最高速度が速い車はたしかに速度が速いため、結果が出やすいです。既に理解能力が高い学生さんはフェラーリやポルシェのような最高速度が速い車のようなものです。
しかし、レースでは車の最高速度が速いことが一見重要なように思えますが、実際に最も重視されるのは「平均速度」です。
まず、コーナリングが理由します。もし、スピードを出し過ぎてコースアウトしてしまうと、全体のタイムに影響が出るロスとなります。コーナリングにおいては、ブレーキを踏みながら少ない少ない減速で突破することが重要とされています。
また、エネルギーの消費が理由します。最高速度を出すことは無理に繋がる傾向が強く、ガソリン補給やタイヤ交換の頻度を大きく増加させます。たかが補給・交換と思うかもしれませんが、1秒単位で決着が決まる勝負の世界においては、その差は馬鹿になりません。
勉強でも同じことが言えます。短期間で全力で勉強しても、平均的にみて持続することができなければ意味がありません。逆に、安定して効率よく学習を進めることで、時間をかけずに高い成果を得ることができるのです。
ビジネスの世界において、売れる商品を作ることと並行して平均速度を上げ、事業成長に成功したのが、アップルとトヨタです。
以下記事では、勉強にその方法を応用する方法をご説明しているので、併せてご確認ください。

まとめ
成績を上げるためには、「理解能力を上げる」「勉強量を増やす」「学習の平均速度を上げる」という3つのカギを意識することが不可欠です。
そして特に忘れられやすく、逆転合格や成績向上の鍵を握るのは、「学習の平均速度を上げる」ことです。
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